不動産営業は本当にきつい?【元不動産営業マンが解説するきつい理由5選】

不動産
転職しようか悩んでいる人
転職しようか悩んでいる人

不動産営業はきついって本当かな?

不動産業界に転職を考えてて、営業を選択肢に入れてるけどどうなんだろう?


なんだかきつそうなイメージがあるけど、ぼくでもできるかなぁ…  
         

不動産営業の楽しいところとか、向いている人の特徴が知りたい!

こういった不安や悩みにこたえる記事です。

この記事でわかること
  • 不動産営業がきつい理由がわかる 
     
  • 不動産業の離職率がわかる
     
  • 不動産営業の楽しいところがわかる
     
  • 不動産営業に向いているひとがわかる
     
  • 売買と賃貸どちらがオススメかわかる

今回は不動産営業について、なるべくわかりやすくまとめていきます。

不動産営業に転職しようか悩んでいる人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

不動産営業がきつい理由5選

不動産営業がきつい理由は以下の5つです。

  1. 営業ノルマがある
  2. 基本給が安い
  3. 休みが少ない、残業が多い
  4. 飛びこみ営業、電話営業
  5. クレーム対応

【理由①】営業ノルマがきつい

不動産営業にはノルマがあります。

ノルマは会社や役職によって違いますが、繁忙期には達成が難しいノルマが課せられることもあります。

ぼくがいた会社では売上ノルマと利益ノルマがあり、売上ノルマが2,500~4,000万円、利益ノルマが200~300万円くらいでした。

繁忙期はノルマが倍になることもあり、相当営業しないと達成できません。

【理由②】基本給が安い

会社によりますが、基本給が安い会社もあります。

なぜなら、歩合(インセンティブ)があるからです。

歩合とは、成果に応じて支払われる給料のことで、営業成績が良いほど多くのお金がもらえます。僕が働いていた会社では基本給+歩合給が支払われていましたが、歩合が高い分基本給は少なかったですね。

歩合がない基本給だけの月は金銭的、精神的にきつかったです。

【理由③】休みが少ない、残業が多い

休みが少ない、残業が多い理由
  • 休日にクレーム対応で出社
      
  • 契約書作成やプレゼン資料作成など、事務作業が多い
      
  • 成績がわるい月は、休日にチラシまきやオープンルームで集客
そうすけ
そうすけ

仕事が好きじゃないと続かないですよね…

プライベートを大事にしたい人にとってはきついです。

【理由④】飛び込み営業、電話営業

飛び込み営業も電話営業も、不動産業界ではよく使う営業手法ですが、どちらもきついです。

飛び込み営業、電話営業のきついところは以下のとおり。

飛び込み営業電話営業
・外回りなので体力的にきつい
・冬の寒さがきつい
・世間話に時間をとられる
・断られることが多い
・「1日何件」のノルマがきつい
・モチベーションが維持できない
・単純作業がきつい
・理不尽に怒鳴られることがある
・断られることが多い(ガチャ切りもある)
・「1日何件」のノルマがきつい

【体験談】事務所での電話営業

ぼくの成績が伸び悩んでいた時期「事務所で朝から終電まで電話営業をしていろ!」と上司に言われたことがあります。

そのときの電話営業で体験したことは以下のとおり。

  • 1日最低1,000件の電話ノルマ
  • 電話営業している横で上司にノルマについて詰められる
  • 少しでも休むと上司に怒られる
  • お客さんに怒鳴られる、罵倒される
  • 一方的に電話をきられる
そうすけ
そうすけ

電話営業が2ヶ月も続くなんて…

こんなにつらいと思ってなかった…

【理由⑤】クレーム対応

不動産営業は、契約したら終わりではありません。契約後にお客さんから連絡がくるなんて日常茶飯事です。

すぐに解決できることであれば問題ありませんが、理不尽な要求があったり、対応が悪かったりしたせいで更に大きなクレームに発展してしまうこともあります。中には解決に半年以上かかるものもあるでしょう。

どんなクレームでも、お客さんの話をしっかりときいて状況を確認し、早急に、そして誠心誠意対応することが大事です。

不動産業の離職率

厚生労働省の「令和3年上半期雇用動向調査結果の概要」によると不動産業、物品賃貸業の離職率は7.4%です。入職者数は5万9600人に対して離職者数は5万8900人という結果が出ています。

業種別でみると「宿泊業、飲食サービス業」15.6%「教育、学習支援事業」12.4%と比べると高くありません。ただ、全体でみると16種類の中で7位です。

上記の離職率はあくまで全体のデータです。不動産業でも営業、事務によって離職率は違いますし、会社によって差があるでしょう。

出典:厚生労働省|令和3年上半期雇用動向調査結果の概要

不動産営業の楽しいところ3選

不動産営業はきついことばかりではありません。楽しいところもあります。

楽しいところ3選
  1. 実績が給料に反映される
     
  2. お客さんの一生に一度のイベントに関われる
      
  3. ノルマ達成の充実感

一つずつ解説します。

実績が給料に反映される

不動産営業は、売れれば稼げます

歩合があるので、売れば売るだけ稼げる完全実力主義の世界です。25歳の僕でも、年収600万円くらい稼げました。

年齢も学歴も関係なく稼げるのが魅力ですね。

お客さんの一生に一度のイベントに関われる

不動産の売買は、一生に一度のイベントです。そこに関わることができる喜びがあります。

1度に何千万円~何億円という大きい金額が動く仕事は、他の業界ではなかなか経験できないでしょう。

ノルマ達成の充実感

ノルマを達成したときは充実感があります。

なぜなら、ノルマを達成したことで、歩合をもらえて、「仕事した感」が出るからです。

1ヶ月ごと、半年ごとでノルマを設定している不動産会社があります。ノルマを達成すればその分歩合がもらえますし、会社、上司からの評価も上がりますよね。

厳しいノルマを達成したときほど、大きい充実感があります。

不動産営業に向いている人の特徴

不動産営業に向いている人は、以下のとおりです。

  1. コミュニケーション能力がある人
  2. 向上心がある人
  3. お金を稼ぎたいと思っている人
  4. 勉強熱心なひ人
  5. 体力がある人
  6. 精神的に強い人
  7. ポジティブな人

一つずつ解説していきます。

コミュニケーション能力がある人

コミュニケーション能力がある人は、不動産営業に向いています。

不動産営業で大事なことは、お客さんから信頼を得て「この人なら任せてもいいかも」と思われることです。話すことが苦手では、お客さんの信頼を得ることはできません。

ただし、コミュニケーション能力が高い必要はありません。最低限、お客さんと日常会話ができるようになれば大丈夫でしょう。大切なことは、積極的に話しかけることではありません。しっかりとお客さんの話を聞いて寄り添うことです。

ノルマで焦って、押し売りする人には無理です。

清潔感がある人

清潔感がある人は、不動産営業に向いています。

具体的には、以下のような人。

  • スーツ、ワイシャツが整っている(シワがない)
  • 爪の手入れがしてある
  • 靴が磨かれていてきれい
  • 髪が長すぎず、整っている
  • 匂いに気をつかっている

第一印象は大事なので、最低限の手入れはしたいですね。
今度不動産営業マンに会ったときに、気にしてみるといいですよ。

お金を稼ぎたいと思っている人

お金を稼ぎたいと思っている人は、不動産営業に向いています。

成果を出せば出すほど稼げるのが不動産営業なので、「絶対に月50万以上は稼ぎたい!」というような意気込みをもっている人は向いています。

勉強を継続できる人

勉強を継続できる人は、不動産営業に向いています。

不動産営業では、以下の知識が必要です。

不動産営業で必要な知識
  • 不動産
  • 金融
  • 相続
  • 法律
  • 建築

入社したての時は、何も知識がないので勉強の連続です。

特に、売りたい物件の知識や周辺エリアの知識、相続やローンに関する知識はよく使います。お客さんからの質問にスムーズに答えられないと、信頼されませんよね。

不動産の知識をつけたいと思っている人は、宅建の資格がオススメです

宅建資格については、宅建ってどんな資格?就職に有利って本当?でくわしく解説してます。

体力がある人

体力がある人は、不動産営業に向いています。

不動産の営業は、とにかく動き回ります。飛び込み営業や担当物件間の移動が多く発生するため、体力は必須です。

精神的に強い人

精神的に強い人は、不動産営業に向いています。

不動産営業は、プレッシャーに打ち勝てる精神的な強さが必要です。お客さんや上司から怒られてもウジウジ悩まずに、落ち込んでもすぐ立ち上がれる人は、仕事を長く続けられるでしょう。

ポジティブな人

ポジティブな人は、不動産営業に向いています。

不動産営業をしていく上でクレームはよくあることです。理不尽な指摘やクレームをポジティブにとらえることができれば、落ち込まずにすみます。つまり、精神的ダメージを受けません。

【重要】向いている、向いていないがはっきりわかれる業界

上記の項目に5つ以上当てはまれば、向いているといえます。

不動産営業は向いている、向いていないがはっきり別れる業界です。きつい部分もありますが、向いている人は稼げて楽しいと感じます。向いていない人にとっては、休日出勤や残業、ノルマに追われて仕事が楽しくないと感じるでしょう。

向いていないと感じる人は、無理に不動産営業に転職する必要はありません。

売買と賃貸どちらがオススメ

売買がオススメ
  • 稼ぎたい人
  • 不動産の知識をつけたい人
  • 将来独立を考えている人
賃貸がオススメ
  • 気軽に不動産業界で働きたい人
  • ノルマがきついのが嫌な人
  • まずは営業の経験を積みたい人

【まとめ】不動産営業はきついが稼げる

今回は、不動産営業について解説しました。

この記事のまとめ
  • ノルマ、残業、営業がきつい
     
  • 年齢、学歴関係なく稼げる
     
  • 不動産営業に向いている人の特徴は7つ
     
  • 5つ以上当てはまれば向いている
     
  • 無理に不動産営業に転職する必要はない

向いていないと感じる人は、無理に不動産営業に転職する必要はありません。

不動産営業に転職しようか迷っているあなたの参考になればうれしいです。

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